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『富岡へ』建築探訪 20230121

Updated: Feb 13, 2023

先月の事になりますが、昨年竣工した『御代田の家』に伺った後、

足を延ばして建築探訪してきました。


佐久インターから上信越道で群馬県・富岡市へ、一時間ほどで到着


■2014年に世界遺産に登録された『富岡製糸場』


開業当時の繰糸所、繭倉庫などが現存していて、見ごたえがありますが

世界遺産に登録されてから少し観光地化しすぎた感じがしました。


■『上州富岡駅(設計・TNA)』


コンペによって選ばれた案。2次の公開審査を見に行きました。

駅舎は壁で完全に囲まれた部分がない開放的な構造

大きな屋根は細い鉄柱で支えられ、壁や床面は煉瓦を使う鉄骨煉瓦積造(鉄骨造と煉瓦積造の混構造)

こうした構造は、富岡製糸場の木骨煉瓦積造に習っている。

煉瓦は富岡製糸場と同じ、長辺と短辺を交互に並べる『フランス積み』



■『富岡倉庫(設計・隈研吾氏)』


上州富岡駅からすぐの所にある隈建築

私も民家や土蔵の再生の仕事に関わっていましたが、それとは違った手法で大変興味深く見学しました。

カーボンファイバー(CFRP 炭素繊維強化プラスチック)を用いて耐震補強し、

コミュニティのための交流施設として再生されています。

カーボンファイバーで木造建築を補強し、

大きく開口部をあけることで、旧倉庫と広場とを一体化させています。


■『富岡市役所(設計・隈研吾氏)』


鉄道の駅前、富岡製糸場へ向かう経路上にある立地を生かし、分棟型で棟と棟の間を通り抜けできる市役所

外装には、表裏で素材の異なるアルミと木をハイブリッドにしたルーバーを使用


今年は出来るだけ、気になった建物には足を運ぶようにしています。



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