建築には『クリアランス』という考え方があります。
施工上必要な『隙間』のことです。
現場ではよく『逃げ』と言っています。
クリアランスが0(ゼロ)だと、納まりは綺麗ですが精度が必要になります。
職人さんにも負担をおかけする為、詳細図を描く時にも『逃げ』を造ります。
『逃げ』た部分は最終的にはコーキングや目地、押縁等で処理します。
その時にいかにも『隠した』という感じにならないように気を使っています。
上手く『逃げ』を造り、処理出来た時は現場で「にやり」としてしまいます・・・
↓下の写真は『安曇野の家6』の木製サッシの納まり部分です。
木製サッシ同士を繋ぐ為のプレート部分にクリアランスが必要になり
木製サッシの枠と立上がり基礎の部分にもクリアランスが必要になります。
無理の無い少し余裕のある『逃げ』を造ったので職人さんも綺麗に納めてくれました。
後はその部分をどう処理するかを、現場で検討します。
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